毎年恒例となっている『マイブーム・マイヒット』アンケートを、2025年も実施いたしました。
1年を振り返り、様々な分野の『マイブーム・マイヒット』を自由記述で好きなだけ回答いただいています。
さらに、「気になっているけどまだ食べていない食べ物(キニナルフード)」、「2026年にヒットしそうな食べ物(コレクルフード)」、そして、「食以外の注目トレンド予想(コレクル2026)」もお聞きしました。
2025年、皆さまの心を動かした『マイブーム・マイヒット』、『キニナルフード・コレクルフード』は何だったのでしょうか?
| 調査手法 | インターネットアンケート(月島食品調べ) 自由記述回答 |
| 調査対象・人数 | 全国の15-79歳・男性女性・395名 (一般消費者、月島食品メルマガ会員、月島食品グループ社員) |
| 調査日 | 2025年11月22日(土)~12月18日(木) |


質問
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■Q1 マイブーム・マイヒット2025
Q1・1. マイブーム・マイヒット2025 商品 は?
Q1・2. マイブーム・マイヒット2025 番組 は?
Q1・3. マイブーム・マイヒット2025 人物 は?
Q1・4. マイブーム・マイヒット2025 その他 は?
■Q2 マイブームフード2025
Q2・1. マイブームフード2025 スイーツ・お菓子 は?
Q2・2. マイブームフード2025 パン は?
Q2・3. マイブームフード2025 料理 は?
Q2・4. マイブームフード2025 食材 は?
■Q3 イマキニナル・コレクル2026
Q3・1. 今、気になる!食べてみたい! イマキニナルフード は?
Q3・2. ヒット予想フード・コレクルフード2026は?
Q3・3. 食以外のヒット予測 ・コレクル2026 は?
全て自由記述回答です。
<図の見方>
*左の図:回答中の出現頻度が高いキーワード(単語)が大きく表示されています。
単語の色は、青色が名詞、赤色が動詞、緑色が形容詞を表しています。
*右の表:出現頻度ランキングの上位キーワードをまとめています。
文章中の※につきましては、最後に参考元をリンクしています。
Q1 マイブーム・マイヒット2025

“商品”部門ではあらゆるジャンルの回答がありましたが、今年もっとも票を集めたのは『ミャクミャク』でした。
【1位】ミャクミャク
2025年大阪・関西万博の公式キャラクター。
“赤い細胞”と“青い水”が融合して生まれたふしぎな生き物です。
正体は不明で、なりたい自分を探してさまざまな形に姿を変えられ、人間をまねた姿が“今の姿”なんだとか。
万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を象徴し、「多様性・変化・生命力」を表現しています。
見た目のインパクトと親しみやすさで多くの人の心をつかみ、ミャクミャクグッズ販売も大好評でした。
【2位】ドーナツ
2022年頃から続く「第6次ドーナツブーム」は、いまも健在。
その火付け役は、しっとり・しゅわっとした口当たりの『生ドーナツ』で、SNS映えする見た目と特徴的な食感で人気を集めました。
今年は、『フレンチクルーラー』の専門店が登場し、ドーナツ人気がさらに拡大中です。
シュー生地を揚げた軽い食感が特徴で、従来のドーナツよりもペロリと食べられる点も人気の理由。
コーティングやトッピング、フィリングを変えることによる豊富なバリエーションで、映える見た目、選ぶ楽しさが消費者の心をわしづかみにしています。

冷やしておいしい!『ボンボローニ』のレシピ
ふわふわの生地にたっぷりクリームを詰め込んだスイーツドーナツのレシピをご紹介します。

“番組”部門では映画やアニメ、ドラマなど注目の作品がいくつも寄せられ、その中で特に人気を博したのが、映画『国宝』です。
【1位】映画『国宝』
映画『国宝』は、2025年6月に公開された、歌舞伎の世界を舞台にした作品です。
任侠の家に生まれた少年が歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げ、ライバルとの友情と葛藤を経て「人間国宝」と呼ばれる存在へと至る50年の壮大な一代記を描いています。
吉沢亮さん、横浜流星さんなど豪華キャストで、歌舞伎シーンは吹き替えやCGなく、俳優陣が演じた迫真の演技が高い評価を得ました。
公開から半年で 興行収入173.7億円・観客動員1231万人を記録し、実写邦画の歴代No.1ヒットとなりました。

“人物”部門で今年も圧倒的な支持を集めたのは、言わずと知れた『大谷翔平選手』です。
【1位】大谷翔平選手
この年末アンケートにおいて、4年連続1位を獲得しているのが、大谷翔平選手です。
2025年はケガから本格復帰し、打者・投手の両面で大活躍しました。
ドジャースをワールドシリーズ連覇へ導き、3年連続・通算4度目のMVPを獲得するなど、歴史的偉業を次々に達成しました。
アメリカ国内にとどまらず世界的に「史上最高の二刀流選手」として称賛され、ドキュメンタリーでも取り上げられるなど輝かしい注目度の1年でした。
2025年の経済効果は、約1302億8573万円と発表されています(※1)。

“その他”部門では、20年ぶりの日本開催となり話題が満載だった『大阪・関西万博』が1位に輝きました。
【1位】大阪・関西万博
2025年4月13日~10月13日までの184日間、大阪市の夢洲(ゆめしま)で開催された『大阪・関西万博(正式名称:2025年日本国際博覧会)』。行かれた方も多いのではないでしょうか。
・テーマ:「いのち輝く未来社会のデザイン」
・サブテーマ:「Saving Lives(いのちを救う)」「Empowering Lives(いのちに力を与える)」「Connecting Lives(いのちをつなぐ)」
・コンセプト:「未来社会の実験場(People’s Living Lab)」
公式キャラクター「ミャクミャク」をシンボルに、国内外の約150以上のパビリオンが並び、特に日本館、イタリア館、サウジアラビア館などが人気を集めました。
パビリオンの待ち時間は、休日や大型連休など混雑時には1〜2時間を超えることもあり、人気パビリオンではさらに長時間になる場合もありました。
会期中は約2,500万人が来場。日本人客と外国人客の比率は約6:4と推測され、インバウンド需要が大幅に拡大したことで、関西圏の観光や宿泊、飲食業に大きな経済効果をもたらしました。
万博内での食では、「未来の食」と「ご当地グルメ」が注目を集め、培養肉やプラントベース食品などのフードテクノロジー体験に加え、たこ焼き・お好み焼き・回転寿司など関西ならではのグルメも人気でした。
次の大きな万博は、2030年にサウジアラビアで開催される『リアド万博』です。
敷地面積も約4倍の巨大スケールで、テーマは「変革の時代:先見性ある明日へ共に」。
メタバース来場者も10億人想定されているそうで、どのような万博になるか楽しみですね。
Q2 マイブームフード2025

“スイーツ・菓子”部門では、定番のスイーツが上位を占めました。その中でも特に人気を集めたのが『チョコレート』です。
【1位】チョコレート
やっぱりみんな大好き『チョコレート』。
近年はハイカカオチョコレートなど“健康イメージ”も加わり、健康志向派の定番お菓子にもなっています。
「チョコレート」「チョコ」「ハイカカオチョコ」の回答数だけでも1位となりましたが、他に商品名の回答も寄せられました。
・商品名回答:キットカット(ネスレ)、ガーナミルクチョコレート(ロッテ)、チョコボール(森永製菓)、Dear Milk(明治)、LIBERA(江崎グリコ) 、ドバイチョコ
一方で、2024年に入った頃からじわじわと上がり始めたカカオ相場は2024年4月に最高値となり、一度は落ち着きましたが、12月に再度高騰しました。そのまま2025年も高止まり傾向にあります。
このカカオ価格の上昇は「カカオショック」とも呼ばれ、背景には気候変動による洪水や干ばつでの減産、西アフリカでの病害虫拡大、カカオ農家の高齢化・労働環境問題などがあります。
チョコレートやココアの値上がりを実感している方も多いのではないでしょうか。
2025年のチョコレート市場は“美味しさと楽しさ”を訴求した「嗜好派」商品と、健康意識に対応した「健康派」商品の二極化が見られました。
「ご褒美需要」「健康志向」に加え「インバウンド需要」も追い風となり、市場は過去最高を更新し、今後も成長が予測されています。(※2)

ココア不使用!簡単で本格的なチョコスポンジの作り方
ココアパウダーを使わず、もっと簡単に、ふんわりしっとり美味しいチョコスポンジが作れます!

チョコレート・カカオに関するアンケート調査
人気のチョコレートは何味?魅力的な謳い文句は?など、チョコレートに関するアンケートを実施しました。

“パン”部門では、2022年はランク外、2023年は3位だった『クロワッサン』が、今年ついに1位にランクインしました。
【1位】クロワッサン
このアンケートでは最高でも3位止まりだった『クロワッサン』が堂々の1位に。
焼きたての外はサクサク・パリッ、中からジュワッと広がる芳醇なバターの風味、多層が生み出す独特な口当たりは幸せそのものですよね。
手間ひまかけて作り上げるクロワッサンは、折り込む油脂、折り込み数、焼き加減によって仕上がりが変わり、シェフの腕の見せ所。看板商品とするお店も増えています。
最近は成形もさまざまで、黒・赤・緑などの生地を合わせた「バイカラークロワッサン」、かわいいリボン型の「リボンクロワッサン」、三角形でおにぎりのような「オニクロ(おにぎりクロワッサン)」など、見た目でも楽しめる商品で盛り上がっています。
2025年に話題を集めたのは、札幌のチョコレート専門店Tony Bakeが展開する高級チョコクロワッサン専門店『100日だけのチョコクロワッサン』。(※3)
大きめのクロワッサンに上質なチョコレートをたっぷりとかけた魅力的な商品、しかも“100日間限定営業”というコンセプトで、その希少性から開店後15分で商品が完売する日もあるそうです。
札幌、東京、千葉、名古屋、静岡、仙台など各地で展開し、100日間で約4万個のクロワッサンを販売した実績も。
これからは、クロワッサン×お餅を組み合わせた韓国発の新感覚スイーツ「クロッチ」もブームの予感です♡

クロワッサンチョコラスクバラエティー
乾燥させたクロワッサンにチョコレートを染み込ませた、サクサク&とろけるラスクをご紹介!

リッチな味わい『クロワッサンダマンド~染み込むチョコら~』
クロワッサンダマンドにチョコレートをプラスした、アーモンドとチョコレートの贅沢な味わいです。

“料理”部門は、アンケートを開始以来5年連続で『カレー』が1位でした。
【1位】カレー
日本の国民食として、みんなに愛されるカレー。
気軽に食べられる存在でありながら、各国の伝統的な味わいから新しいスタイルの味わいまで、着実に進化を遂げています。
毎年6月には、株式会社カレー総合研究所がその年にブームを引き起こす「カレートレンド」を発表しています(※4)。
2025年のトレンドカレーは『ディープリッチ黒カレー』=進化した黒カレー。
中でも「プレミアム黒カレー」と「ネオ・カシミールカレー」が取り上げられました。
■プレミアム黒カレー:長年の改良を重ね、深いコクと高級感ある味わいを極めた、正統派欧風カレー。
■ネオ・カシミ―ルカレー:スパイスを巧みに使った刺激的でクセになる黒カレー。辛さの中に旨みがギュッと詰まったインド系カレー。名店「デリー」がルーツ。

カレーを使った映えメニュー
みんな大好きな“カレー”をパンやドーナツ、パイと合わせたアレンジレシピを紹介します!

“素材・食材”部門は、回答が分散する中、『米粉』と『かぼちゃ』が同率1位でした。
【1位】米粉
「米粉」が注目を集め始めたのは、2022年頃の小麦価格の高騰がきっかけだったと記憶しています。
5年間で米粉を使ったメニュー検索が13.5倍に増加したというデータもあります。(※5)
社会背景と食品トレンドが重なって、一気に広がりました。
1.小麦価格の高騰: 世界的な異常気象や円安、ウクライナ情勢などを背景に、国内で安定供給できる代替素材として注目。
2.健康志向:消化が良いというイメージ、小麦よりもGI値が低く血糖値を上げにくい点、小麦アレルギーの代替素材として。
3.国内農業の活性化:米消費量が減る中、農水省が米粉利用を推進、米の新しい使い道として注目。
4.製粉技術の進化:パンや麺、菓子など用途に応じた粒度の異なる米粉が開発され、使いやすく。
5.食感トレンド:「もちもち食感」ニーズに応え、自然なもちもち食感や弾力が出やすい米粉の採用が増加。
【1位】かぼちゃ
ちょっと意外な食材が1位になりました。
トレンド食材というよりも、定番人気食材の『かぼちゃ』です。
総務省統計局の家計調査で購入数量を見てみますと2023年比で2024年は約114%伸びていますが、2022年以前よりは落ちています。(※6)
考察してみますと、いくつか考えられることがありそうです。
・様々な食材が値上がりする中、比較的価格が安定している。
・食物繊維、ビタミンが手軽に摂れるお手軽食材で、罪悪感が少ない。
・甘みがあり、惣菜にもスイーツにも活用でき、失敗しにくい。
・最近話題の生ドーナツの食感のkeyになっている食材。
・カット、冷凍、ペースト等の加工品が普及し、時短食材になっている。
・鮮やかな色合いが写真映えする。
・ハロウィンイベントの印象が強い。
Q3 イマキニナル・コレクル2026

今、食べてみたいキニナル食品“イマキニナルフード”部門1位は、Q1のマイブーム・マイヒット2025「商品」で4位、Q2のマイブームフード2025「料理」で3位にランクインした『麻辣湯』でした。
【1位】麻辣湯(マーラータン)
麻辣湯は、中国・四川省発祥のスパイシーなスープ料理です。名前の通り、
・麻(マー)=花椒のしびれ
・辣(ラー)=唐辛子の辛さ
・湯(タン)=スープ
この3つが合わさった、“しびれ×辛さ×薬膳スープ”が特長。
2019年頃韓国でトレンドとなり、SNS投稿が急増したことが日本にも波及し、日本では2024年頃から投稿が急増しました。そこから一気に拡散して本格的なブームになりました。
2024年下半期の「Z世代トレンドグルメ1位」にも選ばれています。

人気の理由としては、次の点が考えられます。
①カスタマイズ性:具材や麺を、好きなものを好きなだけ選べる。
②ヘルシー感:野菜がたっぷりなのに加えて春雨がベース麺のため、ラーメンよりカロリーを抑えやすい。
③健康・美容イメージ:薬膳スープが“代謝アップ”、“冷え改善”、“デトックス”イメージと結びつきやすい。
④辛さ調整のしやすさ:辛い物が苦手な人や、初心者でも気軽にチャレンジしやすい。
⑤SNS映え:具材が山盛りになった写真が映えるため、投稿や拡散が増える。
⑥広がる食シーン:専門店の増加に加え、手軽なカップ麺やインスタントタイプが登場し、外食だけでなく、中食・内食にも拡大。
こうした背景から、一過性のブームではなく、新しいカテゴリーとして定着しつつあります。
【3位】プラントベース・プラントベースフード
3位の「プラントベースフード」と4位の「ヴィーガンフード」はいずれも「植物性食品」を指します。
健康志向や、サステナビリティへの関心を背景に注目が集まっています。
大豆ミートのハンバーガーや、オーツミルクラテ、豆乳クリームのデザートなど、身近なカフェやコンビニエンスストアでも手軽に手に入るようになり、味もおいしく進化しています。
大阪・関西万博ではインバウンド需要が高まる中で、プラントベースフードが積極的に展開され、大きな話題になりました。
背景としては、次の点が考えられます。
🍀多様な食文化への対応:ヴィーガン・ハラル・アレルギー対応など、「誰でも安心して食べられる食」として話題に。
🍀健康志向・環境配慮の流れにマッチ:大豆や米など日本の伝統食材を活用し、ヘルシーで環境負荷の低い食として注目。
🍀体験型企画:未来の食を学べるプログラムを通して身近に体験し、植物性食品の魅力や可能性を実感。
月島食品グループは、植物由来の力で作り上げた人と地球にやさしいプラントベース製品を『Poff(ポフ)』ブランドとして多数ラインアップしています。
Poff製品のサンプルは以下よりお申し込みください。
動物性原材料を使用した時と変わらないおいしさの、プラントベースのパンやスイーツのレシピもバラエティ豊富にご用意していますので、合わせてお気軽にお問い合わせください。

来年2026年のヒット予想食品“コレクルフード” 部門1位は、『冷凍食品』でした。
【1位】冷凍食品
コロナ禍以降、冷凍食品市場は大きく拡大しました。
「内食化・買い置き」だけでなく、冷凍食品の利用が生活に定着したように思われます。
今回のアンケートでも「冷凍食品」に加え、関連ワードが多数あがりました。
「高級志向冷凍食品」「贅沢冷食」「冷凍スイーツ」「冷凍うどん」「冷凍パスタ」「冷凍野菜」「レンジアップですぐ食べられる冷凍食品」などです。
冷凍食品PR連盟株式会社が発表している「2025年冷凍食品トレンド大賞」結果は以下の通りでした。(※7)
1位 冷凍野菜(生鮮野菜高騰など注目)
2位 ワンプレート冷凍食品
3位 大阪・関西万博(冷凍関連パビリオン)
4位 コスパ・タイパ冷凍食品
“高品質・高付加価値”系の冷食が上位にランクインしました。
回答にあった『高級・贅沢冷凍食品』も、大手冷凍食品メーカーの高付加価値商品投入、百貨店や飲食店がこだわりの高級冷凍食品の販売などが広がり、家庭でまるでレストランのような本格的な味わいが楽しめると注目を集めています。
また『冷凍スイーツ』は、トレンド大賞でも上位に入り、伸びが期待されるカテゴリーとなっています。
業務用冷凍食品も、2025年はは数量、金額ともに堅調に推移しています。(※8)
背景としては以下が考えられそうです。
・人手不足の深刻化
・技術の進化で品質が大幅に向上
・メニューの多様化
月島食品グループの「株式会社ホーライ」は、業務用冷凍生地の専門メーカーです。
パイ生地、タルト生地、クッキー生地、メロンビス生地、クランブル、包餡機専用ブロック生地など、豊富な冷凍生地をラインアップしています。
人手不足対策や仕込み時間短縮、作り手による商品のブレ軽減などのお手伝いができます。

【4位】スパイス・スパイス料理
本アンケートでも多数ランクインした『麻辣湯』をはじめ、ガチ中華や台湾グルメ、スパイスカレーなど、ここ数年のトレンドグルメにスパイスは欠かせません。
食嗜好の変化や健康志向の高まりに加え、コロナ禍、物価高の影響で家庭での調理機会が増加したこともあり、スパイス市場は家庭用・業務用ともに堅調に推移しています。(※9)
また、人手不足や働くママの増加といった背景から、調理の簡便・時短化をかなえるシーズニングスパイスが伸長しています。
製菓・製パン市場の現場でも、新しい風味づくりや差別化の一手としてスパイスを活用する例が増えています。

スパイスとパン・菓子のアンケート
スパイスを効かせたパンやお菓子についてのアンケート結果と、レシピをご紹介します。

【1位】AI・生成AI
生成AIは、文章や資料作成、画像制作、データ整理などを“短時間で形にする”手段として一気に身近になり、仕事だけでなく学び・趣味・暮らしの場面にも浸透してきています。
さらに、人手不足や業務効率化ニーズを背景に、商品開発や店舗運営にも活用が拡大しています。レシピ開発、トレンドを捉えた商品・パッケージデザイン、プロモーション制作、需要予測、品揃え最適化など。
「まずAIに相談する」といった行動が新しい習慣として定着しつつあり、今後は、情報収集から制作、意思決定の補助までを支える“生活インフラ”として、活用シーンがさらに広がると考えられます。
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★2026年キーワード
本アンケートから見えてきた、2026年キーワードは「タイパ(タイムパフォーマンス)」「質の向上」、そして「新標準」です。

「タイパ」で生まれる時間的な余裕を、「質の向上」した商品やサービス体験に充てることで、それが次世代の「新標準(新しい当たり前)」とつながっていきます。
こうした価値観の変化のサイクルが、2026年にはどのようなブームやヒットを生み出すのか、目が離せませんね。
【参考リンク】
※1 日刊スポーツ(2025.10.1)
※2 J-marketing「カカオショックのなか、過去最高を更新したチョコレート市場(2025年)」
H&I Global Research「日本のチョコレート市場規模(~2035年)」
※3 Instagram「100日だけのチョコクロワッサンbyTonyBake」
※4 PressWalker(カレー総合研究所)「2025年のカレートレンドを牽引する「ディープリッチ黒カレー」の全貌がついに明らかに」
※5 PRTIMES(クックパッド)「米粉メニュー検索が5年で最大13.5倍、物価高の中”家族の満足”で選ばれる米粉」
※6 s-Stat 総務省統計局「家計調査」野菜・海藻(生鮮野菜)>かぼちゃ(1世帯当たり年間の品目別購入数量)
※7 冷凍食品PR連盟「冷凍食品トレンド大賞2025」
※8 一般社団法人日本冷凍食品協会
※9 日本食糧新聞「スパイス特集2025」



